桜修館中等教育学校は、目黒区の名門校として躍進している中学受験でも人気の学校です。
桜修館が人気の理由に、大学合格の実績が高くなっていることがあります。
東大、京大、一橋大などの難関大に合格している生徒もいるため中学受験界でも注目されています。
そんな桜修館の校風などについて解説するので参考にして下さい。
桜修館(桜修館中等教育学校)とは!校風などを解説
桜修館は東京都目黒区にある公立の中学で、6年間の一貫した教育の完全中高一貫スタイルの学校です。
その校風は独特で、世界の中の日本人としてアイデンティティを持って国際社会を担う人材を育成することを理念にしています。
1~3学年の教育方針
桜修館の1~3学年の教育は
- 学習意欲を喚起すること
- 物事を論理的に考える姿勢を育成する
- 他者を思いやる心と態度を培う
ことを教育方針としています。
4~6学年の教育方針
桜修館の4~6学年は、
- 国際社会に貢献できる人材を育成する
- 自ら課題を見つけ、課題を解決する力を育成する
- 大学への体験入学など専門的な学習に取り組める授業も実施
を教育方針としています。
ただ勉強ができることを目的としているわけではなく、論理的思考能力やグローバルな語学を学習して幅広い思考力を育てることを目的としています。
もちろん大学進学にも力を入れていて、その結果、東大や早慶など難関大の合格者が増えています。
桜修館の基本情報
では次に、桜修館の学校内容について説明します。
何学期制 | 2学期制 |
---|---|
週何日制 | 5日制(変動あり) |
登校時刻 | 8:15から |
寮 | なし |
制服 | 中学・高校 |
奨学金等 | なし |
帰国子女受入 | なし |
給食 | 中学のみあり |
桜修館は、公立になるので私立に比べると学費などが安いのも特徴です。
桜修館の偏差値
桜修館の2023年の偏差値は60となっています。
この偏差値は東京都で52位、全国で128位となっています。
難易度的には高く、合格にはしっかりとした対策が必要になるレベルです。
桜修館の評判
独特な校風を持つ桜修館ですが、その評判は上々のようです。
もちろん親によって捉え方は異なりますが、その校風を知って入学していれば概ね評判は良いようです。
校則やいじめ
自由と自治を基本理念としているため、校則自体は緩いという評価が多いです。
その緩い校則のためか、一定数の生徒の風紀が乱れることもあるようです。
ただ年齢を考えれば、少しくらい服装や見た目に気を使っても良いのではと思いますが。
いじめについては、少ない学校と言われています。
学習環境
学習環境の評判はとても良く、安心して子供を任せられる体制が整っています。
東大や早慶の合格率が上がっていることからも、勉強に力を入れていることは間違いありません。
部活動
進学校ながら、部活動もそこそこ結果を出しています。
弓道部や水泳部などは評判が良いですが、それ以外も文武両道を貫いていて評価できます。
先生
学年や先生の性格によって変わるため一概には言えませんが、評判の良い先生も多いです。
熱心な先生に当たると良いですが、残念ながらそうでない先生もいるようです。
これはどの中学についても同じことが言えますね。
アクセスや治安
東急・東横線「都立大」駅から徒歩10分の高アクセス。
東急バスは学校の目の前「都立大附属高校前)い停まるので、アクセスはとても良いです。
場所もお洒落でセレブな目黒区八雲にあります。
桜修館は英語にも力を入れている
桜修館の英語授業は評判がかなりいいですが、それは英語の授業のレベルが高いからだけではありません。
生徒に「英語を習得したい」という意欲を高めるため、6年間で英語の学習速度を高める仕組みが構築されているのです。
- 夏季休業中の英語合宿
- 4年時にニュージーランド語学研修
夏休みにも英語力を上げるために、アメリカの大学生と交流して2泊3日の英語合宿を体験することができます
また4年になったら、希望者を対象に12日間のニュージーランド語学研修も用意されています。
グローバル化を視野に入れているだけに、英語の学習にも力を入れているが桜修館の特徴です。
ちなみに桜修館の大学受験英語センター試験の平均点は、全国トップクラスです。
論理に力を入れた独自の授業
桜修館が有名なものに、「論理」に力を入れた授業もあります。
桜修館の論理は全国的にも有名で、数論や国論といった授業で論理的思考を養うことに力を入れています。
3年次には集大成として、学年共通論題によるディベート大会、弁論大会を実施しています。
中学受験でも論理力の重要性を認識しますが、この論理を鍛えることで様々な分野に応用できます。
日本人は論理的思考が弱くディベートなども下手と言われていますが、桜修館はそういった論理思考も鍛えてグローバルな人材を育てることを視野に入れています。
桜修館の進学実績
桜修館の進学実績は、年々上がっていることを最初に述べました。
東大や早慶など、日本でも屈指の難関大合格者数が増えているのも桜修館の特徴です。
もちろんそれ以外にも青学や上智大学、東京理科大など有名大学の合格実績がとても高いです。
しかも現役合格の割合も高く、それもあり桜修館の評判が上がっているのも事実です。
全体の実績を見ても、有名国立大学や私立大学の合格率がとても良いですね。
桜修館の受験情報
最後に桜修館の受験情報についてお伝えします。
桜修館の試験日は例年2月3日で、適正検査は2種類になります。
適性検査Ⅰ:45分(独自問題)
国語系の問題で、問題文を読んで600字の作文になります。
与えられた題材の中から課題を見つけ、素早く情報をまとめて、自分の考えや意見を適切に表現して文章にまとめる力をみる問題です。
桜修館に特徴的な要素として「意欲的な態度」も大事なポイントになります。
適性検査Ⅱ:45分(独自問題・共同作成問題)
算数系+理社の問題が出題されます。
資料から情報を読み取り、課題に対して思考・判断する力が必要な問題です。
論理的思考力や処理能力が必要になりますが、難易度はそこまで高くなくきちんと考えれば答えを導き出すことができます。
桜修館の受験対策はどの塾が良い?
桜修館の受験で評判が良い塾は、栄光ゼミナール、四谷大塚、SAPIX、日能研、enaになります。
通信教育ではZ会の評判が良く、ダブルスクールで利用している家庭も多いです。
中学受験では志望校に合わせた塾選びが重要で、桜修館に関しては栄光やZ会の評判が高いです。
もちろん子供との相性や先生の質も教室によって違うので、一度受けてみてから検討してみることをおすすめします。
通信教育は自宅学習用になりますが、Z会は質が高くとてもおすすめです。
無料の資料請求もあるので、どんなカリキュラムか見てみることをおすすめします。
桜修館は名実ともに有名校になってきたので、きちんと対策をしなければ合格は難しいでしょう。
昔のようにお試し受験の学校ではないので、合格のための戦略はしっかりと立てて下さい。
中学受験の合格を目指すなら、中学受験専門のプロ家庭教師を利用するのもおすすめです。